Citations:譲る
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Japanese citations of 譲る
- 1905–06, Natsume Sōseki, I Am a Cat (text here):
- 細君は喧嘩を後日に譲って、倉皇針箱と袖なしを抱えて茶の間へ逃げ込む。
- 人間なら譲る事もあろうが猫とは怪しからん。
- 吾輩は意志の一点においてはあえて何人にも一歩も譲らん。
- しかしこの陰士も人相から観察するとその婦人に対する引力上の作用において決して寒月君に一歩も譲らない。
- そもそも衣装の歴史を繙けば――長い事だからこれはトイフェルスドレック君に譲って、繙くだけはやめてやるが、――人間は全く服装で持ってるのだ。
- に傍点に関する智識においては決して誰にも譲るまいと確信している。
- 1906, Natsume Sōseki, Botchan[1]::
- 家屋敷はある人の周旋である金満家に譲った。
- 1906, Tōson Shimazaki, The Broken Commandment:
- それから守は宗教に志し、渋谷の僧に就いて道を聞き、領地をば甥に譲り、六年目の暁に出家して、飯山にある仏教の先祖と成つたといふ。
- 『何程ばかりで是は御譲りに成る御積りなんですか。
- 1910-1911, Tōson Shimazaki, The Family (Part 1):
- 頑固な三吉が家を解散すると言出すまでには、離縁の手続、妻を引渡す方法、媒妁人に言って聞かせる理由、お雪の荷物の取片付、それから家を壊した後の生活のことまでも想像してみたので、一度それを口にしたら、容易に譲ることの出来ないという彼の心も、いくらか和げられたような日が来た。
- 1910-1911, Tōson Shimazaki, The Family (Part 2):
- 豊世は叔父と相対の席を夫に'譲った。(Yutaka yo wa oji to sōtai no seki o otto ni yuzutta)
- 老人は若い者に一歩も譲らぬという調子で言った。