Citations:訝しい
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Japanese citations of 訝しい
- 1897, 清水紫琴, 磯馴松:
- 子供ながらも、あまりに人の情の訝しく、奥様と老女の顔をのみながめゐるを、これも奥様のお心添にて、途中心もとなしとや、宿やの車にて送らせたまひぬ。
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- 1910, 小山内薫, 反古:
- 伯母から手紙が來るのは訝しい、用があるなら呼んで呉れゝば好いのにと思つて、明けて見ると驚きました。
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- 1926, 渡辺温, 象牙の牌:
- ――ちょっと訝しく思ったのでした。
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- 1931, 坂口安吾, 霓博士の廃頽:
- あんなに猛り立つのは確かに訝しい。
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- 1931, 嘉村礒多, 滑川畔にて:
- 」と茶屋から煩さく呼ばれて、取つ着きでもさう言つてゐたのに、もうずゐぶん歩いて來てまだ十五六丁はをかしいと訝しく思ひながらも、茶屋に憩うたりした。
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- 1936, 宮本百合子, わが父:
- と、訝しく思って訊いたことがあった。
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- 1937, 久生十蘭, 魔都:
- 元来、壱越調|呂旋であるべきこの曲が平調で唄われるさえ訝しいのに、宮声に凄切の気韻があったのはどうしたわけか。
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- 1939, 久生十蘭, 墓地展望亭:
- 訝しいというほかなかった。
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- 1941, 宮本百合子, 杉子:
- こんなに急に心の距離が感ぜられているのに、歩いていけば一足ごとに伊田の顔がはっきりして来るのが悲しく訝しいというような眼色で、杉子は佇んでいるその人の方へと近づいて行った。
- (please add an English translation of this quotation)
- 1944, 豊島与志雄, 秦の憂愁:
- よく気が廻る星野のことだから、普通ならば、ちょっと訝しく思うところだった。
- (please add an English translation of this quotation)
- 1950, 豊島与志雄, 蛸の如きもの:
- 高木老人と貞夫との親子は、顔立ちがよく似ているし、高木老人の振舞いも訝しかったろうし、百合子は恐らく、事の真相とまでは分らなくとも、なにか怪しいと感づいていたに違いない。
- (please add an English translation of this quotation)