Citations:欠かす

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Japanese citations of 欠かす

  • 1896, 泉鏡花, 化銀杏:
    「そうそう、芳ちゃん、まだその前にね、旦那がさ、東京へ行って三月めから、毎月々々一枚ずつ、月の朔日にはきっと写真を写してね、欠かさず私に送って寄来すんだよ。
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  • 1909, 永井荷風, 伝通院:
    そもそも私に向って、母親と乳母とが話す桃太郎や花咲爺の物語の外に、最初のロマンチズムを伝えてくれたものは、この大黒様の縁日に欠かさず出て来たカラクリの見世物と辻講釈の爺さんとであった。
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  • 1917, 相馬泰三, 新らしき祖先:
    迂生昨年五月以来、一晩も欠かさず冷水浴を継続致居り候為めか、身体の工合致つて宜しく、明けて四十二歳になるが人々にはどうしても三十五歳にしか見えぬ由に候。
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  • 1928, 岡本綺堂, 三崎町の原:
    わたしは明治十八年から二十一年に至る四年間、即ちわたしが十四歳から十七歳に至るあいだ、毎月一度ずつは殆ど欠かさずに、この練兵場を通り抜けなければならなかった。
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  • 1934, 田中貢太郎, 赤い土の壺:
    義竜は弘治二年の春、庶腹の兄弟|喜平次、孫四郎の二人を殺し、続いて父|道三と鷺山に戦うて父を滅してからは、美濃の守護として得意の絶頂に立っていたが、夏の間は水浴を一日も欠かすことができないので、この数年来、夏が来ると密にこの別院に隠れて、冷たい清水の湧く庭前の池に水浴するのであった。
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  • 1941, 宮本百合子, 女性の歴史の七十四年:
    従来欠かさず提出されていた婦選案、廃娼案が昭和八年の議会からは、提出されなくなった。
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  • 1946, 加藤道夫, なよたけ:
    綾麻呂 お母さんのお墓参りだけは決して欠かさないようにしなさいよ! じゃ、元気で勉強しなさい! それから、瓜生ノ衛門だが、あれはもうだいぶ年をとってしまったから、あまり役には立たんだろうが、ま、よく面倒をみておやりなさい。
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  • 1949, 坂口安吾, 精神病覚え書:
    テンカンも、今では、それを一生欠かさず服用しつゞけていれば、発作を起さずにすむ薬があるそうである。
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