Citations:棟梁

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Japanese citations of 棟梁

  • 1885, 三遊亭圓朝, 業平文治漂流奇談:
    其の代りには堅いから十四日晦日に作料を取れば直ぐにチャンと払いまして、今度又借りて飲むよと云うから、何時でも棟梁さん宜しいと云われ、随分売れた人でした。
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  • 1895, 坪井正五郎, コロボックル風俗考:
    思ふに竪穴の中央に數本の柱を建て是に棟梁を結び付け、周圍より多くの木材を寄せ掛け、其上を種々のもの、殊に蕗の葉にて覆ひ、蔦蔓の類にて綴り合はせて住居を作り上けたるならん。
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  • 1899, 清水紫琴, もつれ糸:
    渠のいふ所によると、これでも舊は「大政」ともいはれた名たたる棟梁の悴である。
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  • 1909, 永井荷風, :
    翌朝出入の鳶の者や、大工の棟梁、警察署からの出張員が来て、父が居間の縁側づたいに土足の跡を検査して行くと、丁度冬の最中、庭一面の霜柱を踏み砕いた足痕で、盗賊は古井戸の後の黒板塀から邸内に忍入ったものと判明した。
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  • 1911, 泉鏡花, 夜釣:
    牛込築土前の、此の大勝棟梁のうちへ出入りをする、一寸使へる、岩次と云つて、女房持、小兒の二人あるのが居た。
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  • 1914, 岡本綺堂, 佐々木高綱:
    征夷大將軍、源氏の棟梁とか勿體らしく名乘るものが、恩をわすれ、約束を破つてすむと思ふか。
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  • 1915, 上司小劍, 太政官:
    太鼓樓の家根裏の棟木から、「永代不變棟梁何某、世話方大野源兵衞、明治△年△月吉日」と、墨の艶麗はしく書かれた厚い木札を、大工の一人が取り卸して來た時は、居合はした青六を始め一同變な顏をした。
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  • 1916, 森鴎外, 伊沢蘭軒:
    今日病院大工棟梁越後屋新兵衛へ転陣。
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  • 1919, 喜田貞吉, 長吏名称考:
    もとは少工に対する名として、工の上席のものの称であった大工の語を、後世一般の木材建築職人に及ぼし、それでもなお不足で、その頭分を棟梁と云い、はてはただの叩き大工をもしばしば棟梁と呼ぶ様になった類、みなこれである。
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  • 1924, 泉鏡太郎, 春着:
    酒井家に出入の大工の大棟梁が授けられて開拓した。
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  • 1925, 芥川龍之介, 温泉だより:
    しかしわたしの髪を刈りに出かける「ふ」の字軒の主人の話によれば、靴屋は半之丞の前に靴を並べ、「では棟梁、元値に買っておくんなさい。
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  • 1927, 桑原隲藏, 秦始皇帝:
    周禮の作者たる周公旦の如きは、君權擴張の棟梁である。
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  • 1934, 菊池寛, 貞操問答:
    」大工の棟梁らしい男が新子に話しかけた。
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  • 1935, 長谷川時雨, 牢屋の原:
    まだ日の高いうちから、金兵衛さんが紺の透通った着物を着て、白扇であおいで風通しのいい座敷に座っていると、顔見知りの老船頭だの、大工の棟梁のところの伊三という甥だのがかわるがわるに、一升|樽だのその他のものを運んだ。
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  • 1936, 海野十三, :
    お前さんをうちの二階に置いてあげてた頃は、自分の貸家も十軒ほどあって……」と、中年をすぎたこのうらぶれた棟梁は、手の甲で洟水をグッと抑えた。
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  • 1941, 野上豊一郎, エトナ:
    たちの棟梁で、オデュセウスの一行を岩窟に封じ込んで食おうとしたが、一つきりない目を潰されてオデュセウスを取り逃がし、漕ぎ去る舟を目がけて盲滅法に丘の上から岩を投げかけた。
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  • 1943, 坂口安吾, 二十一:
    尤も僕はこの女が好きでなかつたからこの方はさしたることはなかつたが、当時もう一人、これは女中でなく、行儀見習のため朝から夜まで通つてくる大工の棟梁の娘の小間使ひがゐて、十八、可愛いゝ娘であつた。
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  • 1947, 折口信夫, 日本文学の発生:
    とり挙ぐる棟梁は、此家長の御心の賑しなり。
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  • 1949, 木村荘八, 東京の風俗:
    石や鉄の素材を日本化して木や漆食の使ひごろに換骨奪胎しながら、法を外さず、寧ろそこに、「明治日本」の新機軸を出した棟梁達は、元、宮大工だつたと聞いたこともある。
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  • 1955, 三好十郎, 樹氷:
    おお、喜助棟梁、こんな所でどうしたんだ。
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