Citations:早計
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Japanese citations of 早計
- 1905, 夏目漱石, 吾輩は猫である:
- 人間だか動物だか分らない先に君子と称するのははなはだ早計のようではあるが大抵君子で間違はない。
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- 1910, 石川啄木, 我が最近の興味:
- 若しも讀者の中の或人が、此處に記述した二つの事件によつて、私が早計にも日露兩國民の性格を比較したものと見るならば、それは甚だしい誤解である。
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- 1915, 折口信夫, 髯籠の話:
- 人身御供を以て字面其儘に、供物と解することは勿論、食人風俗の存在してゐた証拠にすることは、高木氏のやうな極端に右の風習の存在を否定する者でない我々も、早計だとは信じてゐる。
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- 1917, 原勝郎, 東山時代における一縉紳の生活:
- されば乱世のために陸路が往々|梗塞を免れなかったとしたところで、海というもののある以上、足利時代の交通がはなはだしく阻礙されたと考えるのは、少しく早計ではあるまいか。
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- 1918, 芥川龍之介, 開化の殺人:
- こは予にして若し彼等に幸福なる夫妻を見出さんか、予の慰安の益大にして、念頭|些の苦悶なきに至る可しと、早計にも信じたるが故のみ。
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- 1921, 寺田寅彦, アインシュタイン:
- ただこれだけの断片から彼の文化観を演繹するのは早計であろうが、少なくも彼が「石炭文明」の無条件な謳歌者でない事だけは想像される。
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- 1922, 三上義夫, 文化史上より見たる日本の数学:
- この意味における観察を加うるには、数学者の立場から見た和算の研究が充分に進んで和算の性質を明らかにした上でないと、あるいは観察を誤る恐れがあるが、和算の研究はまだその緒につきかけたばかりであって、今の時に文化史的の研究に手を下すのは未だ早計であるかも知れない。
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- 1923, 有島武郎, 農民文化といふこと:
- 勿論其時代を迎へずして農民文化の問題を取扱ふと云ふことは、早計たるを免れませぬ。
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- 1924, 桑原隲藏, 支那人間に於ける食人肉の風習:
- 此等の記事を以て、當時の支那人が人肉を食用した、直接の證據に供することは、或は多少早計かも知れぬ。
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- 1925, 南方熊楠, 人柱の話:
- 景清や唐糸がヤグラに因はれたとあるより早計にも二物を混じて、二重櫓の下には因はれ居た罪人の骸骨が今度出たなど斷定する人もあらうかと豫め辯じ置く。
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- 1927, 泉鏡花, 河伯令嬢:
- 虹の帳、雲の天蓋の暗い奥に、高く壇をついて、仏壇、廚子らしいのが幕を絞って見えますが、すぐに像が拝まれると思ったのは早計でした。
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- 1929, 野口雨情, 石川啄木と小奴:
- ですから一片の記録によつてその人の一生を速断するといふことは、考へてみれば早計なことではないでせうか。
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- 1934, 西尾正, 陳情書:
- 閣下は、私が其の女を最早や決定的に「妻」と認定して居る事を、若しや早計と批難なさるかも知れません。
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- 1941, 坂口安吾, 死と鼻唄:
- さういふ事実から割りだして「なんだい、戦争だの、死だなんて、こんなものか」と鼻唄なみに考へては早計であらうと言ふのである。
- (please add an English translation of this quotation)