Citations:挙る

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Japanese citations of 挙る

  • 1892, 北村透谷, 徳川氏時代の平民的理想:
    然に是等学芸の士は、平民に対して些の同情ありしにあらず、平民の為に吟哦せし事あるものにあらず、平民の為に嚮導せし事あるものにあらず、かるが故に既に初声を挙るの時機に達したる平民の思想は、別に大に俳道に於て其気焔を吐けり。
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  • 1899, 幸田露伴, 知々夫紀行:
    年月隅田の川のほとりに住めるものから、いつぞはこの川の出ずるところをも究め、武蔵禰乃乎美禰と古の人の詠みけんあたりの山々をも見んなど思いしことの数次なりしが、ある時は須田の堤の上、ある時は綾瀬の橋の央より雲はるかに遠く眺めやりし彼の秩父嶺の翠色深きが中に、明日明後日はこの身の行き徘徊りて、この心の欲しきまま林谷に嘯き傲るべしと思えば、楽しさに足もおのずから軽く挙るごとくおぼゆ。
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  • 1904, 河口慧海, チベット旅行記:
    で、インドからラサ府へ帰って見るとますます私の名声が挙って来ました。
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  • 1906, 石井研堂, 元日の釣:
    合せるとは引くことで、たとへば、竿の手元一寸挙げれば、竿頭では一尺とか二尺挙り、ふわりと挙げると、がしツと手応へし、鈎は確かに彼奴の顎に刺さツて仕舞ひ、竿頭の弾力は、始終上の方に反撥しようとしてるので、一厘の隙も出来ず、一旦懸ツたものは、外れツこ無しです。
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  • 1906, 石井研堂, 大利根の大物釣:
    只の一本でも、無雑作に挙るのが有りませんでしたから、近くに繋ってた船にも、能く知れますのです。
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  • 1911, 与謝野晶子, 女子の独立自営:
    小学校や女学校に多数の独身を守られる婦人があってこそ教育界は実績が挙って参るのです。
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  • 1916, 佐野友三郎, 学校教育における図書館の利用:
    一人の携帯し得べき現金の量には限りあれども、貯金は必要に応じ何時にてもこれを引出すことを得べし、今日自学自修の必要は漸く識者の間に認められながら、いたずらにその声を聞くのみにてその実の挙らざるは、一はこれに要する教具の欠如せるがためならずんばあらず。
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  • 1919, 菊池寛, ある抗議書:
    之が遺恨などの殺人でなく強盗だけに、ちょっと挙りにくいのですが、なあに、その中に貴君方の御無念を晴して上げますから。
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  • 1920, 石川三四郎, 土民生活:
    放浪生活に事務の挙る訳が無い。
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  • 1923, 豊島与志雄, 神棚:
    挙ってるとも。
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  • 1926, 国枝史郎, 鵞湖仙人:
    おお然うして夫れ等の人は、鵞湖仙人の屋敷の方へ、挙って指を指している。
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  • 1927, 甲賀三郎, 支倉事件:
    既に読者諸君も御存じの通り、数々の証拠が挙っている。
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  • 1927, 牧野信一, 西瓜喰ふ人:
    二人が枕を並べて寝に就き、鼾が挙ると間もなく、滝は独り眼を醒すのであつた。
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  • 1928, 牧野信一, 東中野にて:
    或日楼の窓から遥かの山を見渡すと、計らずも攻め寄せてゐた大敵の烽火の挙るのを認めて急を告げた家臣があつた。
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  • 1929, 石原莞爾, 戦争史大観:
    モルトケ時代は既に電信採用せられ、鉄道は作戦上最も有利な材料となり、かつまた兵力増加、各兵団の独立作戦能力が大となったのみならず、プロイセンの将校教育の成果挙り、特に一八一〇年創立した陸軍大学の力とモルトケ参謀総長自身の高級将校、幕僚教育に依り戦略戦術の思想が自然に統一せらるるに至った結果、分進合撃すなわち会戦地集結が作戦の要領として賞用せらるるに至った。
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  • 1931, 戸坂潤, 辞典:
    世人は当時之をカントの作と評判したがカント自身の言明によってフィヒテのものであることが知れ、彼の名は一時に挙った
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  • 1931, 牧野信一, 日本橋:
    私はその頃銀三氏の近くに住んだ日があつたのだが、この発明品が外国輸出となり、それまでは禅堂のやうに静寂であつた堀立小屋がモーターの音凄じい作業場と変り、夜毎/\祝盃の歓声が挙るのを耳にした。
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  • 1932, 魯迅, 阿Q正伝:
    ねえ君! わたしが革命党を組織してからまだ二十日にもならないのに、掠奪事件が十何件もあってまるきり挙らない。
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  • 1932, 魯迅, 阿Q正伝:
    ねえ君! わたしが革命党を組織してからまだ二十日にもならないのに、掠奪事件が十何件もあってまるきり挙らない。
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  • 1933, 戸坂潤, 社会時評:
    日鮮融和の実もそうやって挙ったものだし、日満融和も皆この手を併用すべきだろう。
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  • 1934, 三好十郎, 斬られの仙太:
    気勢が挙っているぞ。
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  • 1934, 牧野信一, 月あかり:
    皆な白けて黙つてしまひ、私は席を蹴つて立ち去りましたが、間もなく向方にワーツといふ歓声が挙りました。
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  • 1935, 牧野信一, 喧嘩咄:
    そして、その合間を縫って、それらの言葉を、巧みな滑稽の調子で、ヒヤヒヤとか然り/\と煽動する笛のやうな声が挙った
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  • 1935, 牧野信一, ユリイカ・独言:
    あの夢中さ加減は仕事の熱心よりも畢竟彼にもサバトの陶酔でなくつて、どうしてあんなに血道が挙るものか、あいつの努力がなかつたら無論今頃纏まる気遣ひもなく、いくら僕だつて六年も七年も同じお経ばかり読み返してゐたのでは、うんざりしてしまつたかも知れない。
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  • 1937, 久生十蘭, 魔都:
    ドッと挙った「夕陽新聞万歳」の声にフト演壇の方へ振返って見ると、感激した群集は今や幸田節三を胴上げにしてワッショイワッショイと池の周囲を廻り始めようというところ。
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  • 1940, 織田作之助, 面会:
    ラッパの勇しい響きと同時に、到るところで、××君万歳の声が渦をまいて、雨空に割込むように高く挙った
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  • 1941, 野上豊一郎, パリの地下牢:
    婦人たちが次次に殺されたのは、バスティーユの牢獄に革命の火の手が挙って五年目、一七九三年の夏から秋へかけてのことであったが、その前年の秋にはこの中庭で今一つの恐るべき事件が起った。
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  • 1942, 石原莞爾, 最終戦争論・戦争史大観:
    モルトケ時代は既に電信採用せられ、鉄道は作戦上最も有利な材料となり、かつまた兵力増加、各兵団の独立作戦能力が大となったのみならず、プロイセンの将校教育の成果挙り、特に一八一〇年創立した陸軍大学の力とモルトケ参謀総長自身の高級将校、幕僚教育に依り戦略戦術の思想が自然に統一せらるるに至った結果、分進合撃すなわち会戦地集結が作戦の要領として賞用せらるるに至った。
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  • 1948, 太宰治, 家庭の幸福:
    老母妻子の笑顔を思えば、買い出しのお芋六貫も重くは無く、畑仕事、水汲み、薪割り、絵本の朗読、子供の馬、積木の相手、アンヨは上手、つつましきながらも家庭は常に春の如く、かなり広い庭は、ことごとく打ちたがやされて畑になってはいるが、この主人、ただの興覚めの実利主義者とかいうものとは事ちがい、畑のぐるりに四季の草花や樹の花を品よく咲かせ、庭の隅の鶏舎の白色レグホンが、卵を産む度に家中に歓声が挙り、書きたてたらきりの無いほど、つまり、幸福な家庭なんだ。
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  • 1949, 坂口安吾, わが精神の周囲:
    モットモ脚気というものは、足が挙らなくなるものだから、そッちの方で甚大な重みを感じることも事実だが、鏡にうつしても堂々たるもの、但し、二日で二貫五百もふとると、人相まで一変してしまう。
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  • 1952, 相馬愛蔵, 私の小売商道:
    百貨店としては日本では三越が一番早く正札販売法を採用致しまして、その成績がすこぶる挙ったのをみて、次々に出来た百貨店が皆これに倣い、ついに今日の大をなす原因を築いたのであります。
    (please add an English translation of this quotation)