Citations:侘しい

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Japanese citations of 侘しい

  • 1909, 田山花袋, 新茶のかおり:
    古葉が凋落して、新しい葉がすぐ其後から出るということは何となく侘しいような気がするものである。
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  • 1918, 杉田久女, 梟啼く:
    見も知らぬ土地に来てすぐ侘しい病室に臥した弟は只父母をたより、姉をたより、私をたより、二人の兄達を思いつつ身も魂も日一日と、死の神の手におさめられようとして、何の抵抗もし得ず、尚お骨肉の愛惜にすがり、慈母の腕に抱かれる事を、唯一の慰めとしているのであった。
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  • 1927, 宮本百合子, 是は現実的な感想:
    石油ストーブというものは、然し、何だか侘しい性質のものだ。
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  • 1928, 林芙美子, 新版 放浪記:
    ――一人旅の夜汽車は侘しいものだ。
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  • 1933, 萩原朔太郎, 郷愁の詩人 与謝蕪村:
    それが裏街の芥捨場や、雑草の生える埋立地で、詩人の心を低徊させ、人間生活の廃跡に対する或る種の物侘しい、人なつかしい、晩春の日和のような、アンニュイに似た孤独の詩情を抱かせるのである。
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  • 1934, 田中貢太郎, 魔王物語:
    侘しい雨が毎日降っていた。
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  • 1935, 小栗虫太郎, 潜航艇「鷹の城」:
    と云うのは、この静寂のなかを左手の室――そこには、扉も窓も鎖されていて、なに者もいよう道理のない部屋の方向からして、妙に侘しく、コトリコトリと寒さげな音がひびいてきたからである。
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  • 1938, 倉田百三, 青春の息の痕:
    私は語る友もなく侘しい新年を迎えて、あなたがたの東京での集いを少しお羨ましく思っています。
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  • 1939, 原民喜, 潮干狩:
    すると雄二は何か遙かな気持がして侘しくなつた。
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  • 1941, 金史良, 故郷を想う:
    此頃も私の家では母と京城の専門学校から戻って来たばかりの妹が二人きりで侘しく暮していることであろう。
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  • 1942, 中島敦, 盈虚:
    平野の打続く衛の風景とは凡そ事変った・山勝ちの絳の都に、侘しい三年の月日を送った後、太子は遥かに父衛侯の訃を聞いた。
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  • 1944, 太宰治, 津軽:
    大人といふものは侘しいものだ。
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  • 1945, 海野十三, 大脳手術:
    私の気持は、段々と侘しくなっていった。
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